【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

田辺三菱・葉山社長 レミケード増量でリウマチ市場のリーダーに

公開日時 2009/05/10 23:00

田辺三菱製薬の葉山夏樹社長は5月8日、大阪本社で開いた09年3月期決算説
明会で、抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤レミケードを関節リウマチ患者
に投与する際に8週間の投与間隔があることに関連して、「効果減弱が見られ
るリウマチ患者が2割強おり、この患者が他剤に変わっている。今のレミケー
ドの一番の弱点だ」と指摘した。その上で、1回投与量を最大10mg/kgまで増
量できる用法用量変更(07年9月に申請)が認められれば、「効果減弱患者の
ほとんどの方がレミケードで救われる」と述べ、早期の承認取得に強い期待感
を示した。

レミケードの関節リウマチに対する用法用量は現在、3mg/kgを1回投与量に
初回投与後2週間、同6週間投与した後は、8週間隔で投与することになって
いる。最大10mg/kgまで投与可能にすることで効果の持続を図る。

関節リウマチ薬は08年度にヒュミラ(アボット、エーザイ)とアクテムラ(中
外製薬)といった新薬が加わり、競合が激化している。ただ、その中でもレミ
ケードは、08年度の第2、第3、第4の各四半期で、薬価ベースで100億円超
の売り上げを達成し、田辺三菱の増収にも最も寄与した。葉山社長は、増量の
用法用量変更が認められることで、「リウマチ領域でのリーダーとしてのポジ
ションを確立できる」と自信を見せた。

【連結業績(前期比)、次期予想(前期比)】
売上高  4147憶5200万円(1.3%増) 4080億円(1.6%減)
営業利益 716億9400万円(1.1%減) 635億円(11.4%減)
経常利益 725憶8200万円(1.4%減) 635億円(12.5%減)
当期純利益265憶3200万円(16.9%減) 325億円(22.5%増)

【国内実績(前期比%)次期予想、億円】

レミケード 374 (30.9) 468
ラジカット 281 (0.7) 276
アンプラーグ 185 (5.2) 196
ウルソ 162 (-2.6) 168
セレジスト 162 (6.7) 170
タナトリル 119 (-3.9) 116
ヘルベッサー 119 (-8.7) 115
デパス 118 (2.9) 119
ヴェノグロブリン 110 (-6.8) 104
タリオン 104 (25.3) 122
メインテート 102 (0.6) 106
リプル 87 (-2.7) 85
サアミオン 81 (-14.9) 74
オメプラゾン 57 (-7.6) 56
ノイアート 57 (-2.2) 57
テオドール 52 (-13.4) 46
ガストローム 45 (-17.1) 42
フルカリック 45 (-11) 37
ノバスタン 30 (1.8) 29
ワクチン 215 (27) 212
ジェネリック 40 (7.6) 90

プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(0)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事
【MixOnline】関連(推奨)記事
【MixOnline】関連(推奨)記事


ボタン追加
【MixOnline】記事ログ
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー