科研製薬 後発品事業は好調に推移、3年後100億円達成にも自信
公開日時 2009/05/12 23:00
科研製薬が5月12日に発表した09年3月期(08年度)決算は、薬価改定で5%
弱の影響が出たものの、関節機能改善剤アルツなど主力品の伸長に加えて、後
発品事業も好調に推移して増収増益となった。10年3月期(09年度)もアルツ、
癒着防止吸収性バリアのセプラフィルム、後発品を3本柱に増収増益を見込む。
平原猛常務取締役は同日に東京都内の本町記者会で行った会見で、09年度の後
発品事業について、Ca拮抗剤アムロジピン後発品で月間売上高で1億円を目指
すとしたほか、5月に抗菌薬レボフロキサシンの後発品など3品目を投入する
と明らかにした。また、「(以前に比べて)後発品市場の伸びは加速している」
とし、今後3年程度で売上高100億円を達成することに自信をみせた。
研究開発では、爪白癬を適応症とする外用薬KP-103について、フェーズ3の国
際共同治験を今秋から行う。治験実施国は日本と米国で、同社にとって初の国
際共同治験となる。日本では12年の上市を目指す。
【連結業績(前期比)09年度予想(前期比)】
売上高 829億3000万円(3.7%増)861億円(3.8%増)
営業利益 106億2900万円(8.0%増)113億円(6.3%増)
経常利益 102億9800万円(10.1%増)108億円(4.9%増)
純利益 55億7900万円(9.3%増)65億円 (16.5%増)
【08年度(前期比%)09年度予想、億円】
アルツ 277.26(7.8)304
アドフィード等87.72(-2.6)90
セプラフィルム77.71(16.0)88
プロサイリン 72.19(-4.9)70
リピディル 41.80(4.3)44
フィブラスト 38.15(2.4)40
サイトテック 19.80(-2.5)19
エブランチル 19.73(1.0)18
メンタックス 14.42(-2.9)14
GE計 52.62 (16.6) 62