NBIの配合降圧薬ミコンビ 「モーストパワフルな効果」で差別化
公開日時 2009/05/14 23:00
日本ベーリンガーインゲルハイム(NBI)の神田高志代表取締役医薬事業統括
は5月14日、東京都内で開いた08年業績発表会見で、ARBと利尿薬HCTZの配合
降圧薬では国内4剤目となるミコンビの販売方針について「一言で言うなら、
モーストパワフル。降圧効果による差別化を考えている」と述べた。詳細は7
月の同剤に関する記者会見で明らかにするとした。
ミコンビは、HCTZ12.5mgと、ARBミカルディス(一般名:テルミサルタン)40m
gまたは同80mgを配合した2品目が4月22日付で承認された。同社はさらに、
ミカルディスとCa拮抗剤アムロジピンとの配合剤も申請準備を進めている。
また神田氏は、今後の新製品の発売が相次ぐことを見越して、現在1000人のMR
体制を今後5年で最低でも30%程度増員したいとの意向を明らかにした。フェ
ーズ3には、血栓塞栓症予防薬として経口直接トロンビン阻害剤ダビガトラン
(国内10年第1四半期申請予定、予定適応:心房細動における脳卒中予防)、
糖尿病治療薬としてDPP4阻害剤リナグリプチン、フェーズ1に分子標的の非小
細胞肺がん治療薬としてBIBW2992、BIBF1120が控える。