ランバクシー社長交代 取締役会議長には第一三共の采専務
公開日時 2009/05/25 23:00
第一三共の連結子会社のランバクシー(以下ラ社)は5月24日(現地時間)、
取締役会で社長兼CEOのマルビンダー・モハン・シン氏が同日付で退任し、ア
ツル・ソプティCOOが後任となる人事を決定した。シン氏が兼務していた取締
役会議長には、第一三共取締役専務執行役員でラ社取締役の采孟氏が就任した。
第一三共が同日に発表した。
ラ社が印工場での製造工程上の問題で米国による一部製品の禁輸措置や景気悪
化で株価が低迷。さらに同社により提出された承認申請資料の一部に虚偽の安
定性データがあるとのFDAの指摘を受けたことも重なり、ラ社の業績が悪化。
経営の建て直しが急務となっており、第一三共は、ラ社に対する経営への参画
を強める姿勢を示していた。
今回の人事について24日の発表資料では「第一三共グループ一体での、意思決
定及び業務執行を迅速化」するのが狙いだとしている。また25日、第一三共の
庄田隆社長兼CEOは記者団に対し、新社長について「日系企業での経験を持っ
ていることが大きかったと思います」と語った。