ノバルティス COPD用薬QAB149が既存薬より呼吸機能を改善
公開日時 2009/05/26 23:00
ノバルティスファーマは5月26日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「QAB149」
(一般名:indacaterol)の3つのフェーズ3結果で、臨床的に意味のある呼
吸機能の改善が投与5分以内に認められ、かつ24時間持続することがわかった
と発表した。また、既存薬のホルモテロールやチオトロピウムに比べ、治療3
ヵ月後の呼吸機能を有意に改善したことも認められた。QAB149は自社創製品で、
吸入気管支拡張薬として初の1日1回タイプ。米欧で08年12月に申請し、日本
では現在フェーズ3を実施している。
ノバルティスが今回発表したフェーズ3試験結果は、米国サンディエゴで開催
された米国胸部疾患学会2009年度国際会議で公表された内容に加え、ノバルテ
ィスが同日発表した新データを加えたもの。フェーズ3試験はINVOLVE(1年
投与)、INHANCE(6ヵ月投与)、INLIGHT‐1(3ヵ月投与)――。これら3
つの試験結果は米欧での申請データの柱になっている。