リリー・ズルエッタ社長 売上高に占める抗がん剤の割合を3割に
公開日時 2009/06/09 23:00
日本イーライリリーのアルフォンゾ・G・ズルエッタ社長は6月9日、抗がん
剤アリムタ(一般名:ペメトレキセドナトリウム水和物)の非小細胞肺がんの
適応取得に関する説明会で、同適応の取得などで09年の総売上高に占める抗が
ん剤の割合が20%になるとの見方を示した。将来的には30%に引上げたい考え。
同社のがん領域製品は、非小細胞肺がん治療薬としてジェムザールを発売した
99年で総売上高の1.1%を占めるのみだったが、同剤の膵がんや胆道がんの適
応取得により、悪性胸膜中皮腫治療薬としてアリムタを発売した07年に15.9%
まで増加した。08年は16.8%で推移し、09年は適応拡大などで20%になると見
通している。30%に達する時期について具体的な言及はなかったが、「ジェム
ザールがかなりの部分を占めている。アリムタが牽引役としてどのくらい果た
せるかによる」とし、両剤が牽引役となっていくとの見方を示した。