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中医協総会 ミコンビとクラビット、GE促進策との兼ね合いで疑問の声

公開日時 2009/06/10 23:00

中医協総会では、6月19日に薬価収載が予定されている品目のなかでも、とく
にピーク時の市場規模予測が400億円規模と大きかった降圧剤ミコンビ配合錠
(日本ベーリンガーインゲルハイム)と合成抗菌剤クラビット錠・細粒(第一
三共)の新用量について、委員から政府が進める後発品(GE)使用促進との兼
ね合いから意見が相次いだ。

ミコンビ配合錠については、支払・診療側双方から疑問の声が出た。小林剛委
員(全国健康保険協会理事長)からは「後発品の使用を阻害するとの意見もあ
る。中医協としても配合剤の動きを注視するべき」。藤原淳委員(日本医師会
常任理事)からは「配合剤が新薬として認められていくというのは、創造性の
ある薬のあり方ではないと思うので厚労省としては考えて欲しい」と対応を求
める声が上がった。厚労省は今後、薬価専門部会で配合剤の薬価算定ルールを
検討していくとした。

クラビットについて、今回追加した用法・用量で既存薬の使用は認められてい
ないため、企業が1年程度をかけて既存品と切り換えていく方針。一方で、同
剤の後発品は09年5月に15社31品目が追補収載されている。藤原委員は「クラ
ビットは尿路感染症などで長期に使われており、耐性菌が発現したりしている。
後発品をそのままにしておいて500mgで耐性菌が抑制されるというのは、いか
がかと思う。対応するならば、長期投与や後発品の問題を解決するのが先では
ないのか」と指摘。厚労省も「その通りで、クラビットは特許が切れて後発品
が出たところ。ただ、現状の用法用量を残しているので後発品の収載はしない
というのは難しい」と理解を求めた。

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