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08年度薬価改定 類似薬効比較の算定薬価は不十分 薬価研指摘

公開日時 2009/06/14 23:00

日本製薬団体連合会保険薬価研究委員会(薬価研)は6月12日、08年度薬価算
定ルール改定を検証した研究報告を発表し、「類似薬効比較方式1」により算
定された新薬の薬価について十分な改善につながらなかったことを指摘した。

研究報告では、算定された薬価について08年4月~09年3月収載分と新06年
4月~07年12月分とを比較した。その結果、08年4月~09年3月の算定薬価は
外国平均価格の83.1%で、06年4月~07年12月のケースの84.3%を下回る結果
となった。

補正加算の状況をみると、有用性加算1(有1)は下限を10%、上限を20%引
き上げたことで加算率平均(基準加算率)は28.00%から37.50%となり、引き
上げ効果は見られたが、有1で算定された2成分とも外国平均価格を上回らな
かったという。有2は下限は据え置き上限を10%引き上げたが、12成分中9成
分が下限の5%で算定され、全体の加算率平均(同)も11.20%から7.08%と
逆に下がる結果となった。

市場性加算は9成分増えて13成分となり、うち8成分が要件緩和の恩恵を受け
たとみられるが、上限を10%引き上げた市場性加算1では1成分を除いて下限
の10%で算定。「旧ルールでも加算を取得したであろう薬理作用類似薬が存在
しない成分であっても、旧ルールと同じ加算率であった」と指摘。旧ルールを
越える加算率を取得した成分はあったとしながらも「引き上げ効果が見られた
とは言いがたい」と結論づけた。

これら結果について「特許期間中でも薬価改定により薬価が下落することや、
加算を取得した成分においても加算率が低い状況にとどまっているため」と分
析。薬価研は、補正加算率について下限のみを設定する形に改めることを提案
している。

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