英国医療技術評価機構(NICE)はこのほど2型糖尿病治療薬のグルカゴン様ペプチド(GLP-1)製剤ビクトーザ(一般名:リラグルチド)の保険償還を一部の患者群に限定することを推奨するガイダンス草案を発表した。
NICE草案はビクトーザの適応を(1)メトフォルミンとスルホニル尿素薬あるいはチアゾリジン誘導体の併用療法に加えた3剤併用として用いる(2)BMI35kg/m2以上の肥満を有する者(3)1日1.2mgの低用量投与-の3条件を兼ね揃えた場合と規定。また、継続使用に関しては6ヵ月の治療期間で3%の体重減少と1%の血糖値減少が認められた場合に限るとしている。
ただし、同草案はBMI35kg/m2未満の症例でも体重減少を達成することにより肥満により生じた各種症状などの改善に資する場合のビクトーザ使用は構わないと指摘している。
NICEでは3月18日にもノボ・ノルディスク社の担当者を招いた会議を開催し、そこで今回の草案に関する見解やより広範な患者への使用を支持することができるデータの提出などを求める方針だ。
(The Pink Sheet 2月22日号より) FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから