武田薬品 ヤンセンファーマ申請中の認知症治療薬で共同販売契約
公開日時 2010/04/02 12:00
武田薬品は4月1日、2月にヤンセンファーマが国内承認申請したアルツハイマー型認知症治療薬R113675(一般名:臭化水素酸ガランタミン)について日本での共同販売契約を締結したと発表した。重点領域の1つである中枢神経領域のパイプライン強化が狙い。ヤンセンとしても製品価値の最大化を期待する。
武田によると、認知症が高血圧や糖尿病との関わりも指摘されているとして、専門医以外での処方が見込まれ、得意の生活習慣病領域での市場拡大も見込める。ヤンセンは、中枢神経領域担当のMR(300人程度)をもち、専門医へのアプローチができていることから、両社で相乗効果を図りたい考えだ。
契約に伴い武田はヤンセンに、契約一時金に加え、売上高目標の達成に応じたマイルストン、売上高に応じた一定料率の金額を支払うことになるが、具体的な金額は開示していない。