AZ タッチパネル式ノートPC用いたディテーリングシステム導入 MR1350人に
公開日時 2010/07/08 04:02
アストラゼネカは7月7日、タッチパネル式ノートパソコン(PC)を用いたディテーリングシステムを、プライマリーケア事業本部のMR1350人全員に6月に導入したと発表した。高脂血症治療薬クレストールなど主力3製品に関する各種資料や動画がノートPCにインストールされており、各MRは個々の医師のニーズに合わせたプレゼンテーション資料を作成し、ノートPCを見せながら情報提供する。専用のペンを用いてPC画面への直接書き込みができるほか、情報提供時などに医師にアンケートもできる。同社は短時間に効果的なディテールを可能にする「画期的なシステム」としている。
このノートPCはアップル社のiPadではなく、別の機種という。ノートPCにインストールされている製品情報はクレストール、消化性潰瘍治療薬オメプラール、成人気管支喘息治療薬シムビコートの3製品。今回のディテーリングシステムが十分機能するには、MRが医師の情報ニーズを事前に把握することが重要となるが、把握した後は医師のニーズに合わせてカスタマイズしたプレゼンテーションストーリーや資料を作成・提供し、医師の満足度を高めるねらいだ。
また、同社は今回のディテーリングシステムの導入にあたり、各支店・分室のITインフラへの投資も行い、最新情報をタイムリーに更新できる基盤も整えた。システム導入やインフラ整備に関する投資額は非開示。
なお、同社はオンコロジー・麻酔クリティカルケア事業本部にMR300人を配置しているが、このMRにも同様のディテーリングシステムを導入するかは検討中としている。