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富士フイルムと慈恵医科大 脳卒中緊急遠隔診断システム研究へ iPhone・iPadを活用

公開日時 2010/07/14 04:01

富士フイルムは7月13日、東京慈恵会医科大学とともに、脳卒中など脳血管障害の緊急遠隔診断をiPhoneやiPadなどの携帯端末で支援するシステムを共同研究すると発表した。研究期間は1年間で、来年の実用化を目指す。

脳卒中治療は発症から3時間以内にt-PA製剤の投与や血栓除去の血管内治療を行えば後遺症を軽減できるとされる。一方で、高度な診断治療能力を持つ専門医を全医療機関に24時間待機させることは難しいのが現状だ。このため専門医が脳卒中患者を適切に診断できる緊急時対応の環境が求められており、富士フイルムと慈恵医大は共同研究することにした。

共同研究では、慈恵医大脳神経外科学講座の村山雄一教授らが試作開発したiPhone/iPad対応脳血管障害治療支援システム「i-Stroke(アイストローク)」に更に工夫を加えるほか、富士フイルムの医用画像情報ネットワークシステム「SYNAPSE(シナプス)」を連携させて、脳血管障害治療に最適な緊急遠隔診断システムの構築を目指す。これにより例えば、脳卒中を発症した患者が搬送された病院から、院外にいる専門医が持つiPadなどの携帯端末に暗号化された患者の検査画像や診療情報を送信し、当該病院と専門医が必要な薬物療法などの処置情報をやり取りして早期治療につなげる。

富士フイルムは、「このシステムは、緊急治療活動を効率的かつ広域的に支援するとともに、脳疾患専門医間のコミュニケーションを促進し、地域救急医療の質の向上に貢献することが期待できる」としている。
 

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