がんの分子標的薬、抗体医薬 競争激化に加え薬剤経済性評価の圧力
公開日時 2010/09/24 04:01
英データモニターは、アバスチンやグリベックといったがんの抗体医薬や分子標的薬の競争環境について分析したレポートをまとめ、日本語訳プレスリリースを発表した。
発表によると、同社製薬ヘルスケア部門シニア・アナリストのトーマス・グレイ博士は、競争激化する一方で、市場は09年1950万ドルから19年3700万ドルに到達し、使用増や適応拡大で成長は続くと予想。しかし、高価格であることから、「医薬品経済性評価面でのプレッシャーも今後ますます増大し、市場にある製品の売上を抑制することになる」とも指摘。さらに抗体医薬のバイオシミラーの登場も想定され、市場の成長阻害要因もあることを示した。
同博士は、現在は成長要因が阻害要因を「はるかに上回っている」とし、今後も製品を成長させるには「効果的なライフサイクル管理が不可欠」と結論づけている。