日本新薬 胃炎等治療薬の中国販売権 香港企業に許諾 中国展開見据え
公開日時 2011/02/17 04:00
日本新薬は2月16日、中国での本格的な事業展開を見据えて、胃炎・胃潰瘍治療薬「ガスロンN」(一般名:イルソグラジンマレイン酸塩)の中国販売権を香港のリーズファーマ社に許諾したと発表した。同剤は約20年前から現地販売代理店に販売委託していたが、今回のリーズ社との契約では日本新薬の学術担当者を現地に派遣して販売支援することも盛り込まれている。日本新薬が販売支援目的で担当者を中国に派遣するのは今回が初めて。
同社は、「今回の販売提携で中国でのガスロンNの市場を拡大させるとともに、当社のプレゼンスを向上させ、今後の中国における更なる事業規模拡大を目指す」とコメントしている。
ガスロンNは自社創製品で、効能効果は「胃潰瘍及び急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善」。日本では発売以来20年以上経過しているが、現在も医療現場で広く処方されている。