キョーリンHD・10年度決算 キプレスなど好調で、売上高1000億円を突破
公開日時 2011/05/12 04:00
キョーリン製薬ホールディングスが5月11日発表した2011年3月期(10年度)連結業績は、アレルギー性鼻炎治療剤キプレスが前期比53億円増と業績を牽引し、初めて売上高1000億円の大台を突破した。主力製品の販売が好調に推移したほか、調剤薬局への後発品販売が好調に推移し、薬価改定の影響を克服。増収増益となった。
国内の状況をみると、キプレスのほか、過活動膀胱治療剤ウリトスが18億円増、気道粘液調整・粘膜正常化剤ムコダインが4億円増と好調に推移し、新薬事業の売上高は852億8400万円(前年同期比=以下同、6.9%増)だった。また、後発品調剤体制加算の見直しなどを追い風に、後発品事業の売上高も88億7100万円(2.7%増)と順調に推移した。
【連結業績(前年同期比)11年度通期予想(前年同期比)】
売上高1040億6900万円(4.3%増)1065億円(2.3%増)
営業利益164億4300万円(24.0%増)166億円(1.0%増)
経常利益171億1000万円(20.2%増)172億円(0.5%増)
純利益109億2700万円(23.5%増)109億円(0.3%減)
【10年度売上高(09年度実績)11年度通期予想、億円】
キプレス345(292)365
ムコダイン213(209)221
ペンタサ194(194)192
ウリトス(自社販売)55(37)66
ケタス40(46)38