処方患者数ベースの市場動向分析ツールの提供開始 第一弾は糖尿病市場 JMIRI
公開日時 2011/06/16 04:00
医療情報総合研究所(JMIRI)は6月15日、ユーザーがウェブ上で、処方患者数ベースで市場動向を分析できる新サービス「JMIRIウェブ処方インサイトDynamics」の提供を同日から始めたと発表した。年間1000万枚規模の処方箋データを基に疾患領域ごとにデータベース化して簡易に分析できるようにしたもの。第一弾は糖尿病市場で、今後、高血圧症、認知症、骨粗しょう症、緑内障などにサービスを拡大する。
同サービスの特徴は、匿名化された患者IDを活用して個々の患者の実処方履歴を正確に把握し、患者ベースの市場動向をトラッキングできる点にある。市場全体からプロダクトベースの患者セグメント分析、ブランド間の切替や追加といった詳細レベルの分析までドリルダウンしながら確認できる。調剤月の翌月15営業日に最新データをアップデートする。
例えば、今回の糖尿病治療薬市場(インスリン、経口血糖降下薬、GLP-1アナログ)の場合、月平均5万3000人以上の規模でデータベース化。各月における患者ベースのブランド別市場シェアの推移や、新規・継続・切替・追加の各処方動向分析のほか、どのブランドから切り替わったのか、またはどのブランドに切替ってしまったのかなどもひと目でわかる。製薬企業向け標準サービスは年間800万円(税別)から。