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2型糖尿病合併高血圧では就寝前降圧薬服用が有用 MAPECスタディ・サブ解析

公開日時 2011/06/24 22:58

 各種ガイドラインで示されている糖尿病患者の降圧目標は、いずれも診療所血圧である。そして診療所血圧が同じであれば、降圧薬を就寝前に服用すると(糖尿病患者であっても)、イベント抑制作用はより強力になることが報告された。MAPECスタディのサブ解析である。スペイン・ビーゴ大学のRamón C. Hermida氏らが、Diabetes Care6月号で報告した。


MAPECスタディは、降圧薬の起床後服用と就寝前服用が心血管系イベントに及ぼす影響を比較した、無作為化オープンラベル試験(PROBE法)である。「起床後」群に比べ「就寝前」群では、死亡・心血管系イベントの相対リスクが0.33(95%信頼区間:0.19–0.55)と著明に減少していた [Chronobiol Int 2010; 27: 1629] 。今回報告されたのは、試験開始時に2型糖尿病を認めた448例(平均年齢:62.5歳)のデータ。試験開始時の診療所血圧はおおむね160/85mmHg、使用された降圧薬は種類、併用数とも「就寝前」群と「起床後」群間に差はなかった。


5.4年間(中央値)の追跡期間中、診療所血圧、ならびに自動行動下血圧測定(ABPM)による覚醒時血圧は両群間に差を認めなかった。一方、就寝時血圧は「就寝前」群で有意に低かった(115.0/60.2mmHg vs 122.4/63.7mmHg、p<0.001)。その結果、「就寝前」群の死亡・心血管系イベントリスクは「起床後」群の0.25(95%信頼区間:0.10~0.61)に低下していた。


興味深いことに、到達収縮期血圧(SBP)と死亡・心血管系イベント発生リスクの関係を見ると、診療所血圧との間にはJカーブ現象が認められるのに対し、就寝時血圧は”The lower, the better”だった。
 

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