協和発酵キリン ネスプの「がん化学療法に伴う貧血」の国内承認申請取り下げ
公開日時 2012/02/01 04:00
協和発酵キリンは1月31日、持続型赤血球造血刺激因子製剤(ESA)ネスプ(一般名:タルベポエチンアルファ遺伝子組換え)について「がん化学療法に伴う貧血」の適応追加の国内承認申請を取り下げたと発表した。ESA製剤の同効能を巡っては、患者側からは承認の要望が出ているものの、患者の生命予後の悪化なども指摘されている。中外製薬のエポジンの同効能の追加も厚生労働省の薬食審で11年9月に承認拒否されており、協和発酵キリンの対応が注目されていた。
協和発酵キリンは、「医薬品医療機器総合機構から、提出した申請パッケージに関して新たなデータが必要であるとの見解が示された。これを受けて、一旦本申請を取り下げることを決定した」と説明。今後の開発については、中外製薬同様、今後の取り扱いを「検討する」ことになった。ネスプの同効能追加は08年11月に申請されていた。