セルジーン Avila Therapeuticsを3億5000万ドルで買収
公開日時 2012/02/01 04:00
米ナスダック上場のセルジーン社は、このほどAvila Therapeutics(本社:マサチューセッツ州べドフォード、カトリーン・ボスレー最高経営責任者)を3億5000万ドルで買収すると発表した。血液がんを中心にがん領域や免疫・炎症分野に注力するセルジーンは、同様の領域での開発を手掛けるAvila Therapeutics買収によりパイプライン強化を図ることを意図している。
買収は3億5000万ドルの現金買収だが、現在Avila Therapeuticsが慢性リンパ性白血病や多発性骨髄腫、関節リウマチなどへの適応に向けて開発中の選択的ブルトン型チロシンキナーゼ阻害薬・AVL-292の開発、承認、申請に応じた達成報奨金で最大1億9500万ドル、Avila社独自のアビロミックス・プラットホームを通じて生み出された化合物の開発、承認、申請に応じた達成報奨金として最大3億8000万ドルがAvila社株主に支払われる予定。このため買収総額が最大で9億2500万ドルにまで達する可能性がある。買収は2012年第一四半期までに完了する予定。
Avila Therapeuticsは06年設立。現在、フェーズ1のAVL-292以外の開発品としては、非小細胞肺がんを適応としたAVL-301(フェーズ1)、C型肝炎のプロテアーゼ阻害薬・AVL-181/AVL-192(前臨床)がある。