11年12月度 医師の情報源ランク PPIネキシウムがMRやネットで存在感
公開日時 2012/02/06 04:02
医師は医薬情報をMRやネットなど様々な情報チャネルから入手している。製品別かつチャネル別に医師の情報接触時間と処方インパクトを掛け合わせて“処方影響力”を算出してみると、2011年12月度は、PPIネキシウムがGP、HPともに全製品中で最も高い処方影響力を示すことがわかった。ネキシウムはGP、HPともに、他の製品に比べてMRやネットの影響力が高く、これに加えてGPでは研究会・講演会の影響力も高かった。ネキシウムはチャネルミックスで存在感を示した格好だ。
同調査はエムスリーが提供する「mx(Medical Channel Mix)」をベースにしている。mxでは、製品別に、各情報チャネルへの接触時間と0~10点の11段階で評価する処方インパクトを掛け合わせて「処方影響力」を算出する。
11年12月の全チャネル合計の処方影響力を見ると、GPはトップのネキシウムに次いで、高脂血症治療薬リバロ、DPP-4阻害薬エクア、高脂血症治療薬クレストール、高脂血症治療薬ゼチーア――の順。この2位~5位の製品はいずれもMRの処方影響力が一定程度あるものの、リバロはネットの影響力が高く、エクアは研究会・講演会の影響力も見られた。多くの高脂血症治療薬が上位に入った背景には、11月に開催されたAHA(米国心臓病学会議)の影響があるものとみられる。
一方、HPではトップのネキシウムに次いで、リバロ、アルツハイマー型認知症治療薬アリセプト、ARBミカルディス、クレストール――の順。GP同様にMRの影響力が一定程度あるが、2位~5位の製品では、ネットで情報収集している医師が多い傾向が見られた。

この分析結果の詳細は、Monthlyミクス2月号の「医師の情報源ランキング」に掲載している。また、Monthlyミクスに掲載した内容は、ミクスonlineにおいて、ベーシック会員(有料会員)は閲覧できる。さらにMonthlyミクスに掲載していないより詳細なデータは、ミクスonlineのプレミア会員(有料会員)に開示する(http://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/42042/Default.aspx)。(右図は掲載データの一例)