科研と扶桑 承認審査中の局所止血剤で共同販売契約
公開日時 2012/04/10 04:01
科研製薬と扶桑薬品工業は4月9日、スリー・ディー・マトリックス社が医療機器として11年5月に承認申請した吸収性局所止血材「TDM-621」について国内で販売提携することで基本合意したと発表した。外科手術の止血に用いるもの。扶桑が国内独占販売のサブライセンスを受けているもので、外科領域に強い科研と組むことで販売力を強化したい考え。12年度中にも発売されるものとみられる。
TDM-621は、人体の構成成分である3種のアミノ酸から成るペプチドを原料とした透明な液体で、血液に触れると瞬時にハイドロゲルを形成する特性(自己組織化)により、血管を物理的に塞いで止血を行うもの。化学合成により製造しているため、ウイルスなどの感染リスクがないのが特徴。