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【ATS特別版】閉塞性睡眠時無呼吸症候群は2型糖尿病の独立因子  非糖尿病患者でHbA1c値上昇とも関連

公開日時 2012/05/24 07:56

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は、肥満因子を取り除いても2型糖尿病の独立した予測因子であることが、ヨーロッパの睡眠コホート研究ESADAの結果、明らかになった。また非糖尿病患者では、OSASの重症度が高いほど、グリコシル化ヘモグロビン(HbA1c)値が上昇することもわかった。アイルランドSt. Vincent’s University HospitalのBrian Kent氏が、米国胸部学会(ATS)年次学会(米国カリフォルニア州サンフランシスコで5月18~23日開催)のオーラルセッションで、23日報告した。


OSASは心血管代謝の転帰悪化と強い関連性があるが、睡眠呼吸障害患者を対象とした研究では、肥満が主な交絡因子であり、代謝疾患における独立因子としてのOSASの役割は不明である。


同研究は、OSASの重症度と2型糖尿病との関連性と、非糖尿病患者におけるHbA1cとの関連性を調べるため、ヨーロッパ16カ国の睡眠研究所22施設の被験者9666例を解析した。被験者には全員、夜間の睡眠分析を行い、血液サンプルを採取していた。


被験者の72.3%が男性で、11.7%が2型糖尿病、43.1%が高血圧、17.5%が脂質異常症であった。低呼吸指数(AHI)は25.9、BMIは31.2であった(中央値)。また被験者をAHIのスコアにより4層(Q1~4)に分けて分析したところ、重症度が高いほど、男性比率や糖尿病罹患率が高くなり、心血管リスク因子を持つ割合が上昇していた。
人口学的変数や身体的変数、併存疾患などを調整して多変量ロジスティック回帰分析を行った結果、OSASの重症度が高いほど2型糖尿病であるリスクが高いことがわかった。非OSAS患者(Q1)と比較した場合、調整オッズ比(AOR)は軽度OSAS(Q2)が1.21、中等度OSAS(Q3)が1.39、重度OSAS(Q4)は1.56であった。


また糖尿病患者を除いた、非糖尿病患者におけるHbA1cとの関連因子を多変量解析で調べた結果、夜間低酸素血症とOSASの重症度が強い関連性を示すことがわかった。HbA1c値はOSASの重症度が高くなるほど有意に上昇し(p<0.001)、HbA1cが≥6%であるAORは、Q1の被験者に対してQ2が1.89、Q3が1.96、Q4は2.62であった。また夜間低酸素血症の重症度(SpO2)を4層に階層化し、AORを分析した結果、夜間低酸素血症ではない被験者に比べて、軽度患者は1.45、中等度は2.51、重度が3.15に上っていた。


Kent氏は、これらの関連性が、肥満関連の測定値や使用薬剤、併存疾患などの交絡因子を厳密に調整した後でも存在していたと強調し、肥満の脂肪組織機能や代謝機能とOSASとの相互関係を更に深く追求する研究が、今後必要であるとまとめた。
 


 

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