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14日処方制限 3月1日解除 抗凝固薬エリキュース、アレルギー性鼻炎用薬ディレグラなど

公開日時 2014/03/03 03:53

内用薬・自己注射対象の注射薬・外用薬の計14製品(13成分)が3月1日に、14日処方制限が解除された。このうち用法・用量の関係で処方日数制限解除のメリットがない2製品(2成分)を除くと、実質12製品(11成分)で利便性が高まる。ピーク時の予想売上が100億円以上の製品は8製品(7成分)あり、この中にはブリストル・マイヤーズとファイザーが共同販促し、ピーク時売上340億円を見込む経口抗凝固薬エリキュース錠がある。

処方日数制限が解除された製品の特徴や各社MR体制などの一覧表は、こちら
(リンク先末尾の「関連ファイル」から一覧表をご覧いただけます(プレミア会員限定資料))。

今回、処方日数制限が解除された製品のうち、ピーク時売上で100億円以上を見込む製品は、エリキュース錠のほか、▽抗リウマチ薬シムジア皮下注(ピーク時売上270億円、UCBとアステラスの共同販促)▽月1回タイプの骨粗鬆症治療薬アクトネル錠/ベネット錠(200億円、エーザイ/武田薬品の共同販売)▽アレルギー性鼻炎治療薬ディレグラ配合錠(150億円、サノフィ)▽過活動膀胱治療薬トビエース錠(120億円、ファイザー)▽持効型インスリン製剤トレシーバ注(120億円、ノボ ノルディスク)▽2型糖尿病に用いる週1回タイプのGLP-1受容体作動薬ビデュリオン皮下注(110億円、アストラゼネカ)――がある。この多くがピーク時を2023年に設定しているが、ディレグラ配合錠とビデュリオン皮下注は2017年を見込んでおり、両剤の市場浸透スピードが注目される。

世界初の経皮吸収タイプのドパミンアゴニスト製剤で、パーキンソン病などを適応とするニュープロパッチ(65億円、大塚製薬)も処方日数制限が解除された。

また、今回、処方日数制限が解除された医薬品のうち、厚労省の医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議から開発要請された製品も多い。ハンチントン病に伴う舞踏運動(不随意運動)用薬コレアジン錠(アルフレッサファーマ)、これまで院内製剤で対応していた低リン血症治療薬ホスリボン配合顆粒(ゼリア新薬)、錠剤の服用困難な患者への投与を可能にしたカルニチン欠乏症治療薬エルカルチンFF内用液(大塚製薬)、腸管アメーバ症治療薬アメパロモカプセル(ファイザー)、マラリアの治療や予防に用いるマラロン配合錠――がそれにあたる。

このうち、コレアジン錠では処方日数制限の解除により、患者だけでなく介護者の通院負担の軽減も期待される。一方で、アメパロモやマラロンは投与日数がそれぞれ10日間、3日間(治療の場合)となっており、実質的に処方日数制限解除のメリットはない。

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