潰瘍性大腸炎薬リアルダ 処方医の過半数、「第一選択薬で処方する」
公開日時 2018/05/31 00:00
現時点では活動期、再燃、遠位型の処方中心処方増意向は95%潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜でびらんや腫瘍を形成する原因不明のびまん性非特異性炎症で、厚生労働省の特定疾患に指定されている。代表的な臨床症状は血便や粘血便で、しばしば下痢、腹痛、発熱などを伴うほか、罹患する部位や範囲、炎症症状も多様だ。寛解と再燃を繰り返すため、長期の薬物療法による寛解の導入・維持が治療目標となる。内科治療のベース薬である経口メサラジン製剤は、病変部の炎症を抑えるメサラジンが上部消化管で吸収され、大腸まで届かないというかつての課題を克服し、近年では効果的に大腸へ到達させる時間依存型メサラジン放出調節製剤(ベンタサ等)やpH依存型メサラジン放出調節製剤(アサコール等)が開発され、なかでも寛解期に1日1回の服用で済むベンタサ...