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伊藤忠 医薬品サイト「ヤクジエン」開始 医療介護SNSと連携で多職種をサポート

公開日時 2020/02/13 04:53
伊藤忠商事は2月13日から、医薬品情報サイト「ヤクジエン」の本格運用を始める。在宅医療の訪問看護師らを想定し、効果や、用法及び安全性に関する注意点の平易な表現を掲載したのが特徴。添付文書も載せた。訪問看護師らが在宅患者の症状の変化や、薬の飲み忘れに気づいた際にその場で薬剤検索し、緊急度のチェックなどに活用してもらいたい考え。直ちに医師・薬剤師に連絡すべき副作用の状況がわかりやすく伝えられるようサポートし、円滑な多職種連携を後押しする。同サイトの医薬品情報は杏林大学医学部付属病院薬剤部の若林進氏が監修した。

ヤクジエンは、エンブレース社が運営する完全非公開型の医療介護専用SNSの「メディカルケアステーション」(以下、MCS)と連携させた。MCSで薬剤検索すると、ヤクジエンにつながる。

MCSは医療版LINEとも呼ばれる。1人の患者の情報を医師、看護師、薬剤師、ケアマネジャーなど医療介護の多職種間で情報共有できる。無料で利用でき、現時点で200以上の医師会で採用され、10万人超の登録者がいる。多職種連携SNS業界最大規模の利用者数となっている。

伊藤忠によると、在宅患者が処方薬を飲み忘れていた場合、訪問看護師らが多忙な医師に緊急に確認することを躊躇することも少なくないという。また、在宅医療の現場では、職種や人によって医薬品に関する理解度や、求める情報の深さが異なる。このため、薬価収載されている2万以上の全医薬品の情報を整理し、薬剤検索しやすいツールとして「ヤクジエン」を構築した。

■製薬企業の“リモートMR”への誘導サービスも

ヤクジエンは販売名、一般名、識別コードのいずれからでも薬剤を調べられる。医薬品情報は月末更新するが、今後の更新頻度は検討中。

ヤクジエンは製薬企業向けサービスも展開する。パートナー企業に対して、▽製剤オウンドページへのダイレクトリンクをはれる▽製剤の特徴を記載できる▽リモートMSL/MRに誘導できる▽閲覧されたページのアクセス分析を行い、マーケティングデータとして活用できる――とのサービスからまず提供を始める。

このうち、リモートMSL/MRへの誘導サービスは、基本的にリモートコミュニケーション体制をもつ製薬企業が利用できるもの。伊藤忠は本誌取材に、ヤクジエンを窓口にすることから、「リモートチャネルの共通窓口にできないかと考えている」と説明した。

リモートMRは、「リモートコミュニケーション」や「リモートディテール」(以下、リモート)とも呼ばれる、オンラインにて医薬品情報の提供を行うMRの形態。多くのケースで医療者からの事前予約を受け付け、本社社員がリモート対応する形で行われるが、現場MRがリモートで医療者とやり取りするケースもある。
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