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新型コロナウイルス診断で「軽微な呼吸器症状見極めを」 国立国際医療センター・大曲氏

公開日時 2020/02/17 04:50
新型コロナウイルスによる感染症について、国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は2月14日、「軽微な呼吸器症状を見極め、感染者を早期に見つけることが重要な時期にきている」と述べた。同日、横浜市で開催された日本環境感染学会総会・学術集会で開催された緊急シンポジウムのなかで講演した。

大曲センター長は、41歳の日本人男性を診察した症例を紹介。胸部レントゲンとCT検査を行った結果、左肺の尖部と舌区に一部湿潤影を伴うすりガラス影を認めたことから、肺炎と診断したと説明した。大曲センター長は、「レントゲンではとても見抜けない非常に小範囲な陰影だった」と指摘。通常では、こうした臨床像の患者にCTを撮ることは現実ではないが、背景に感染の流行などの「特殊な状況があったため、キャッチできた」と振り返った。

そのうえで複数の軽微な症例を診察した結果、「感冒症状が一週間続き、かつ倦怠感強いという臨床上の経過は、感冒やインフルの経と明らかに異なる。臨床的に疑う鍵になる」と説明。国内で渡航歴のない感染者が相次いで報告されている現状を踏まえ、「地域や学校病院におけるよくわからない呼吸器症状のトラスターをとにかく早く見つけることが大切だ」と呼び掛けた。

◎感染経路わからない患者増の日本は「世界から注目を集めている」 WHO・進藤氏

同日の講演では、世界保健機関(WHO)の進藤奈邦子シニアアドバイザーも登壇した。進藤氏は、同感染症の臨床上の特徴について、「この病気は心配しないでもいいという意見もあるが、下気道に親和性が強い」と指摘した。排菌のピークについては、「発症日から3、4日後くらい」と説明した。

そのうえで中国を除く他国では、感染経路が追跡できているなかで、感染経路が特定されていない患者の報告されている日本の状況は、「世界から注目を集めている」と説明した。国内には、新型コロナウイルス感染後の重症化リスクとされる高齢者が多いことも指摘。「ここで頑張ってもらわないと、WHOは根絶を諦め、被害軽減のフェーズに入らないといけなくなる。日本の対応で世界の方針が変わってくる」と訴え、感染防止に全力を尽くす必要性を強調した。

◎帰国者・接触者外来など800か所に拡大


新型コロナウイルスによる感染症については13日以降、渡航歴のない日本人の感染が各地から相次いで報告されている。政府はこうした現状を受け、「帰国者・接触者外来」など診療体制の整った医療機関を726か所から800か所に拡大する方針だ。各都道府県に設置されている相談センターでは、土日を含めて24時間体制で対応する。このほか、感染が疑われた場合に、PCR検査が着実に実施されるよう、自治体に通知を発出する。

安倍晋三首相は16日、第10回新型コロナウイルス感染症対策本部で、専門家による会議を開き、感染が疑われた場合の受診目安や現状評価について議論する考えも示した。









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