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アステラス 英ベンチャー・ナンナ社を買収 ミトコンドリア関連疾患研究強化へ

公開日時 2020/04/22 04:50
アステラス製薬は4月21日、英国のバイオベンチャー・ナンナセラピューティクス(本社:英国ケンブリッジ)を買収し、完全子会社化したと発表した。ナンナ 社独自のスクリーニングプラットフォームを獲得し、ミトコンドリア関連疾患の創薬研究プログラムを加速させる。アステラスは契約一時金として1200万ポンド(約16億円)を支払うとともに、開発の進捗に応じたマイルストンとして、最大で総額5750万ポンド(約77億円)をナンナ社の株主に支払う可能性がある。

ナンナ社は、ミトコンドリア関連疾患など、アンメットメディカルニーズの高い加齢に伴う疾患をめぐる創薬研究に注力するバイオベンチャー企業。新規のDNAエンコード化合物ライブラリー(DELs)技術を用いた最先端のスクリーニングプラットフォームを持つ。

同社のDELs技術は、化合物がビーズに結合した状態で合成されるため溶媒を選ばず、水系、有機系の両方で化合物を合成できるのが特徴。従来技術では、化合物がDNAに結合した状態で合成されていたため、水溶性が高く有機系溶媒には溶けないDNAは、水系でしか化合物を合成できず、化合物の構造が制限されていたが、独自技術により、多様な化合物ライブラリーを作ることができるようになった。

このためスクリーニングプラットフォームでは、従来のDELs技術ではできなかった細胞内標的に作用する化合物のスクリーニングができるという。患者由来の細胞を用いることで、特定の疾患バイオロジーを標的としたスクリーニングも実現できる可能性がある。

アステラスでは、多様な化合物ライブラリーの作成と迅速なスクリーニングを実施できるとして、早期創薬研究の大幅な強化に期待を寄せている。同社によると、ナンナ社のプラットフォームは、オートファジーやマイトファジーなどのミトコンドリアバイオロジー関連疾患分野だけでなく、加齢や免疫代謝などの分野での創薬研究への展開も期待されているという。

アステラスは、重点的に研究開発投資を行うプライマリーフォーカスの1つに、ミトコンドリア置換療法などの開発に取り組むミトコンドリアバイオロジーを選定している。同社の安川健司社長CEOは、「買収により、ナンナ社の持つユニークな技術プラットフォームを、これまで私たちが培ってきたミトコンドリアバイオロジーのケイパビリティと組み合わせることで、アンメットメディカルニーズに応える治療法の創出につながることを期待している」とコメントした。


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