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大日本住友製薬 MRがVRを用いて情報提供 病状理解に一役 体験コンテンツで医療者と認識共有も

公開日時 2021/04/02 04:53
大日本住友製薬は4月1日から、MRによるVR(ヴァーチャル・リアリティ)を用いた情報提供活動を開始した。パーキンソン病とレビー小体型認知症の情報提供に際し、VRを利用して、介助者の介助動作を患者本人と介助者の視点で体験できるコンテンツなどを用意した。VR技術を活用することで、医療従事者と病状理解などで共通認識による円滑なコミュニケーションを図りたい考え。同社はまた、医療関係向けサイトで「medical XR – 最新技術によって実現可能になる医療」に関するコンテンツを公開した。今後もXR(Extended Reality:仮想空間技術)の最新事例や論文、各技術の特徴を随時紹介するなど、情報発信に努める考えだ。

新型コロナウイルス感染症の影響でMRの対面による情報提供活動が困難になっていることを踏まえ、同社は昨年9月にKDDIとXRを活用した新たなコミュニケーション基盤の構築に着手した。スマートグラスを含めた仮想空間技術で活用可能な医薬品情報の3D映像のコンテンツ化やバーチャルコミュニケーションスペースの構築などを想定したものだ。

◎対象はパーキンソン病とレビー小体型認知症 介助動作を介助者の視点で体験

今回実施するVRを活用したMRによる情報提供活動は、パーキンソン病とレビー小体型認知症を対象とするもの。患者や介助者、医療関係者の支援を目的とした取り組みで、①患者の運動症状および介助者の介助動作を、患者と介助者の視点で体験できるコンテンツ、②抗パーキンソン病薬トレリーフの作用メカニズムを医療関係者にわかりやすく伝えるコンテンツ-の2つのコンテンツを用意した。

パーキンソン病やレビー小体型認知症は、治療により生活の質を向上させるには、患者と介助者が病状を理解し、医療関係者と共通認識による円滑なコミュニケーションを図ることが重要とされる。このため、MR医師を含む医療従事者との面談に際し、VRによる体験コンテンツを紹介し、医療者が必要と認めた場合については、医療者にスマートグラスを含むVRコンテンツの貸し出しも想定している。

◎医療関係向けサイト「medical XR –最新技術によって実現可能になる医療」を公開

一方、同社の医療関係向けサイトに「medical XR –最新技術によって実現可能になる医療」のコンテンツを公開した。「医療を支えるAR/VRテクノロジー。遠隔地との“共同手術”、バーチャル手術、VRセラピーなど最前線事例」や、「在宅でもメンタルヘルスを改善──“VRセラピー”が導く、医療におけるVR活用」、「共同手術は遠隔に、患部画像は3Dに──“遠隔手術”テクノロジーがもたらす医療の未来像」といったタイトルのコンテンツを公開した。同社は、「今後、医療分野で活用されているXRの最新事例や論文、各技術の特徴などを随時紹介し、医療とXRが患者と医療関係者の双方にとって価値あるものになるように貢献したい」としている。

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