VRで統合失調症患者の社会復帰を目指す
認知行動療法やSSTをVR化
公開日時 2022/11/01 00:00
大塚製薬とジョリーグッドが「FACEDUO」を共同開発精神科領域でも、VR(バーチャル・リアリティ)の没入感を用いて患者を支援する動きが広がっている。精神疾患の治療をめぐっては、薬物療法を基本に、認知行動療法や社会生活技能訓練(ソーシャルスキルトレーニング:SST)が併用されるものの、認知行動療法やSSTを実施できるトレーニングを受けた専門スタッフは不足気味だ。さらに、技量のばらつき、治療機関が限定されるなどの課題があるのが現状だ。このため、認知行動療法やSSTをVR化することで、患者支援に向けた新たな活路としようという狙いがある。(岡山友美)世界メンタルヘルスデーの10月10日、都内で開催されたシンポジウムでは、参加者がVRゴーグルを装着して、統合失調症患者の日常を追体験した。「この間、海...