“薬を売る”薬局から“健康を売る”薬局への転換
未来を切り拓くイノベーション経営―マスカット薬局
公開日時 2023/05/01 00:00
持続可能な地域社会を構築する「処方せん」を提供岡山県を代表するブランド果実を社名に冠したマスカット薬局グループは、地元のブランドになれる薬局を目指して病院薬剤師だった髙橋正志社長が1998年に起業し、以来、多様な事業を展開している。また、同県・中小企業家同友会の代表理事も務める髙橋氏が追求しているのは、高齢化・人口減少の進む地方で、持続可能な社会を支えるインフラとしての地域薬局のあり方だ。障がい者支援活動やSDGsの取り組みもその一環といえる。同薬局グループが実践するイノベーション経営についてレポートする。(ライター冨井淑夫)障がい者支援活動を通して共生社会の実現に尽力岡山市北区のマスカット薬局(以下、同薬局)本店内にはOTC医薬品や健康食品などの陳列棚が並び、さらに物忘れ相談窓口や、骨密度...