不眠症薬デエビゴ 推計処方患者数で2位に
23年12月でシェア19% 75歳以上での処方増加
公開日時 2024/03/01 00:00
不眠症治療薬は、従来のベンゾジアゼピン(BZD)系から非BZD系(ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロン)、そしてメラトニン受容体作動薬およびオレキシン受容体拮抗薬と、ふらつき・転倒、反跳性不眠、依存などのリスクがより少ないクラスが開発されてきた。特にオレキシン受容体拮抗薬は速やかで自然な入眠と睡眠維持をもたらし、依存性の形成は低いとされる。今回は2剤目のオレキシン受容体拮抗薬として2020年7月に発売されたデエビゴ(一般名・レンボレキサント)にフォーカスし、いつも通りインテージリアルワールド社の総合医療データベース「CrossFact」をもとに処方動向を検証する。CrossFactは調剤レセプトや社保レセプトなどのリアルワールドデータ(RWD)で実際の処方状況を把握し、拡大推計して市場全体...