興和 緑内障・高眼圧症で開発中の「NCX470」導入 中国、韓国、東南アジア除く全世界の権利獲得
公開日時 2025/07/18 04:50
興和は7月17日、フランスのNicox社が緑内障・高眼圧症を対象疾患に開発中の「NCX470」(開発コード)について、中国、韓国、東南アジアを除く全世界での独占的ライセンス契約を締結したと発表した。日本国内における開発・製造・販売に関する独占的ライセンス契約は2024年2月に締結しており、今回は日本に関する契約に続くものとなる。
NCX470は新規のプロスタノイドFP受容体作動薬/一酸化窒素(NO)供与薬。NOによる線維柱帯-シュレム管を介する主流出路およびビマトプロストによるぶどう膜強膜を介する副流出路の2つの経路からの房水流出を促進することで、「強力な眼圧下降作用が期待される薬剤」だとしている。
Nicox社は眼科領域の医療用医薬品を中心に研究開発を行っているフランスの製薬企業。NCX470を創製し、現在、緑内障・高眼圧症を予定適応症に米国と中国で第3相臨床試験を実施している。
緑内障・高眼圧症治療薬のグラナテック点眼液やグラアルファ配合点眼液などを手掛ける興和は、NCX470の開発を通じて、「より多くの患者に緑内障・高眼圧症治療薬の新たな選択肢を提供していきたい」としている。