明治HD、エスエス製薬など8社 女性のキャリア支援で企業横断型「クロスメンタリング」に合同参加
公開日時 2025/08/08 04:50
女性のキャリア支援を目的とした企業横断型「クロスメンタリング」に、明治HDやエスエス製薬など8社が合同参加している。クロスメンタリングとは、メンター(支援、助言する人)とメンティー(支援や助言を受ける立場の人)を他業同士で組み合わせたキャリア形成支援の枠組み。2022年度に経産省が実施した「企業横断型メンタリングプログラム」をきっかけにスタートした。当初は、アデコ、パナソニック コネクト、ルネサンスの3社でスタートした取り組みが徐々に拡大し。25年度は8社合同で7か月間のプログラムを実施することになった。
クロスメンタリングの目的は、女性のキャリア開発を目的とするもので、女性社員がキャリア目標を達成するための支援を提供するというもの。7月23日には明治HD、エスエス製薬のほかに、アデコ、イオン、シチズン時計、TOPPANホールディングス、パナソニック コネクト、ルネサンスの8社合計32人の参加者が集まり、キックオフミーティングを開催した。
プログラムの実施概要によると、メンターは部長以上の女性、メンティーは課長クラスの女性で、期間中は「1on1」を原則3回行い、9月に開催予定の中間共有会では、メンティー同士の学びの共有やロールモデル講演などを予定している。
◎明治HD・関根氏「各社とともに社会の行動変容を促す起点づくりを志したい」
明治HD執行役員CHROの関根利泰氏は、「世界の食と健康をリードするプロフェッショナルな人財の育成を進めている。そのために必要なのは、社員の自律と挑戦だと考えている」と強調。「初参加となる8社合同クロスメンタリングプログラムだが、どんなチャレンジになるか、各社とともに社会の行動変容を促す起点づくりを志したい」とコメントした。
◎エスエス製薬・大巻氏「異業種間の知見の共有で、女性社員一人ひとりのキャリア形成を後押し」
エスエス製薬人事部長の大巻愛氏は、「女性の健康課題に寄り添う解熱鎮痛薬ブランド「EVE」を通じ、社会における女性の活躍を支援する取り組みも継続的に推進してきた」と述べ、「異業種間の知見を共有し合うことで、女性社員一人ひとりのキャリア形成を後押しし、より多様で持続可能な社会実現に寄与するものと考えている」と強調した。