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JCRファーマ・薗田次期社長 新体制で「自由な研究環境で新薬創出へ」 創立50周年記念式典

公開日時 2025/09/30 04:51
JCRファーマの次期代表取締役社長の薗田啓之取締役専務執行役員兼研究本部長は9月28日に開いた創立50周年記念式典・祝賀会で、新体制について、「私の役目は新しい薬を作り、新しい技術を作って、会社の発展を支えていくこと。自由に研究ができる環境を作っていきたい」と意気込みを語った。独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」の開発責任者など、バイオ医薬品の研究開発に従事してきた。「私自身、自由に研究をさせていただいたのが良かったと思っている」と振り返った。そのうえで、社長として「どうやって自由に研究ができるお金を工面して新薬を出していくか。そこに知恵を絞っていきたい」と、さらなる技術開発へ意欲を示した。

同社では26年4月1日から、薗田取締役専務執行役員が代表取締役社長、芦田透取締役専務執行役員兼営業本部長が代表取締役会長に就任し、芦田信代表取締役会長兼社長は取締役ファウンダーとして経営をサポートする。

芦田会長兼社長は、1975年に日本ケミカルリサーチとして創業以来、50年間同社を牽引してきた。芦田会長兼社長は、「これからも挑戦を続ける会社を目指していく。研究を主体とし、今後もバイオベンチャー的精神を持った会社であり続けてくれることと思っている」と期待を込めた。

◎スローガン「Life is Rare」制定 治療や技術の独自性などを込める

祝賀会では、創立50周年を機に制定されたコーポレートスローガン「Life is Rare」を披露。「命はかけがえのないものであることに加え、患者さん一人一人の存在の尊さ、それぞれの人生そのものが希少で貴重であること、私たちが挑む医療領域の特別さ、そして JCR が生み出す治療や技術の独自性」(薗田取締役専務執行役員)などの指針を込めた。

芦田透取締役専務執行役員は、「この50年間スローガンはなかったが、患者さんのためにという思いが社員一人ひとりの心の奥に宿っていた。新たなステージに立ち、次の50年をどう生きるのかを自ら問い、明確な指針として形にした」と説明。「これからももっと良い会社にできるよう、100周年に向けて頑張っていく」と前を見据えた。

◎式典・祝賀会800人出席 メディパルHD渡辺社長「思いを受け継いで」エール送る

この日の式典・祝賀会には同社社員に加え、久元喜造・神戸市長、髙島崚輔・芦屋市長、関連企業、社員OBなど約800人が出席した。メディパルホールディングスの渡辺秀一代表取締役社長も登壇した。渡辺社長はリンパ腫治療に専念することを5月に公表後、7月に症状が改善したとして退院を報告。復帰に向けて意欲をみせていた。渡辺社長は、「ステークホルダーに対する芦田さんの思いを、ぜひ透さんも薗田さんも受け継いでほしい。そして、研究開発型の会社として次の薗田ジュニアを育てていってほしい」とエールを送った。
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