大正製薬とMeiji Seikaファルマ 不眠症治療薬ボルズィ錠の共同販売開始 両社で医療機関に情報提供活動
公開日時 2025/11/28 04:49
大正製薬とMeiji Seikaファルマは11月27日、オレキシン受容体拮抗薬「ボルズィ錠2.5mg、5mg、10mg」の共同販売を開始したと発表した。同剤は「不眠症」を効能効果として8月25日に大正製薬が製造販売承認を取得。10月22日に薬価収載された。今後は、両社で国内の販売および医療機関への情報提供活動を行う。
同剤は、オレキシン受容体(OX1およびOX2受容体)を選択的に阻害するオレキシン受容体拮抗剤で、大正製薬が創製した。オレキシン受容体阻害作用の維持と脂溶性の低減という相反する特徴を併せ持ち、分布容積が小さく消失半減期が短いという薬物動態プロファイルを示すことから、「投与翌日の持ち越し効果」の懸念が少ない不眠症治療薬として期待されている。
大正製薬は国内第3相臨床試験(TS142-301試験)の結果を踏まえ、2024年9月に不眠症を適応症として、厚生労働省に製造販売承認申請した。また、Meiji Seikaファルマとは1月24日付で国内における販売権許諾契約を締結した。