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富士フイルムRI 難治性褐色細胞腫薬のフェーズ2開始 厚労省の開発企業公募薬剤

公開日時 2018/02/21 03:50

富士フイルムRIファーマは2月19日、希少がんの難治性褐色細胞腫を対象とした治療用放射性医薬品「F-1614」のフェーズ2を日本で始めたと発表した。同剤は褐色細胞腫に取り込まれ、放出されるβ線によって腫瘍細胞を傷害し、治療効果を発揮するとされる。同剤は、国内の関連学会や患者会から厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬適応外薬検討会議」に開発要望が提出され、検討を経て同省が開発企業を公募した。

褐色細胞腫は、主に副腎髄質から発生する神経内分泌腫瘍で、国内の推定患者数は約3000人。多くは、良性腫瘍で切除により完治するが、難治性褐色細胞腫は有効な治療法がないという。その治療薬を目指すため治験が行われるこの薬剤は、副腎髄質ホルモンのノルアドレナリンの類似物質であるメタヨードベンジルグアニジンに放射性ヨウ素(131I)を結合させた薬剤(一般名: 3-ヨードベンジルグアニジン(131I))。ノルアドレナリンと同様のメカニズムで「F-1614」が褐色細胞腫に取り込まれる。

富士フイルムRIファーマは、開発企業の公募に応じ、開発を進めてきた。同社は、褐色細胞腫等を対象とした診断用放射性医薬品「ミオMIBG-I123注射液」(3-ヨードベンジルグアニジン(123I)注射液)を販売している。「F-1614」の開発も進め、「褐色細胞腫の診断から治療までのトータルソリューションの提供を目指す」としている。

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