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ケーエスケー、和医大、NTT Com ドローンによる医薬品配送で実証実験 時間や品質は「実運用可能」

公開日時 2023/04/19 04:50
ケーエスケー、和歌山県立医科大学(和医大)、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の3者は4月18日、ドローンにより医薬品を運ぶ実証実験を実施し、配送時間や品質管理面では「十分に実運用が可能」なことを確認したと発表した。一方で、天気などの外的要因により飛行できない場合のバックアッププランの策定など、実運用時の課題も確認できた。3者は今後も連携し、操縦者が機体を目視せずに住宅地などの有人地域の上空を飛行する「レベル4」での飛行検証や、和歌山県内のへき地診療所やその周辺に住んでいる患者への医薬品提供を想定した実証実験を行う予定。

和歌山市南部の和医大周辺は、南海トラフ大地震が発生した際に2~5m規模の津波が到来すると予測されており、陸路が利用できない場合でも、医薬品供給が滞らない供給網の構築が求められている。このような課題に対し、3者はドローンを活用した医薬品配送の可能性を検討してきた。

実証実験は3月30日に和歌山市で実施した。ケーエスケーが、和医大から医薬品の発注を受けたと想定し、和歌川河川公園テニスコートから病院内施設屋上までの片道約1.5kmを、ドローンにより偽薬を配送した。実験ではドローンによる医薬品配送の可用性を検証するとともに、運用課題の抽出を行った。

検証の結果、輸送品質は、保冷ボックスの内部に温度センサーと加速度センサーを搭載し、内部が適切な状態で輸送できているかを確認しながら、和歌川の上空を通過する「レベル2」の飛行カテゴリにて、7分36秒で約1.5km離れた和医大図書館棟屋上まで配送できた。到着したドローンから、病院関係者が偽薬を受領する直前に、AI顔認証ソフトウェアを用いて顔認証による受領者認証を行い、病院関係者が適切に受領していることを確認する仕組みも取り入れた。

また、和医大はドクターヘリの基地病院でもあるため、実運用を見据えて同医大のドクターヘリ指令室との連携も確認した。実証実験の予定時刻にドクターヘリの出動が3回発生したが、ドクターヘリ指令室との連携により、飛行時の安全確保を十分確認した上でドローンを飛行させた。
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