スズケン スペシャリティ医薬品の院内輸送システム「Cubixx Link」 10月から提供 廃棄ロスを最小化
公開日時 2026/07/10 04:50
スズケンは7月9日、スペシャリティ医薬品の院内輸送時のトレーサビリティを確保する新システム「Cubixx Link(キュービックスリンク)」を開発したと発表した。10月1日から提供を開始する。薬剤部や製剤室などに設置されている従来システム「キュービックス」からRFID管理された薬剤をキュービックスリンクへ移載。内部で自動スキャンすることで在庫・温度情報を一元管理でき、2~8度の温度帯で約24時間の保管ができる。キュービックスを導入している医療機関における在庫管理から院内輸送までの一貫したトレーサビリティを実現する。
患者への投与延期や処方変更が生じやすいスペシャリティ医薬品は、キュービックスから出庫後の廃棄ロスのリスクが高く、再利用・再流通が困難になるとの課題がある。今回のキュービックスリンクの導入により、品質管理された未使用薬剤をキュービックスへ再格納できる。これにより廃棄ロスの削減や、薬剤を再利用したいとの要望に「大きく貢献できる」としている。
◎がん拠点病院の6割 国立大学法人の9割に導入 年間約70億円の廃棄ロス削減に貢献
キュービックスは、IoTとRFID技術を搭載した専用保管庫による医薬品のトレーサビリティシステム。この仕組みにより、高額かつ厳格な品質管理が求められるスペシャリティ医薬品の使用期限、在庫状況、温度変化の把握をはじめ、入出庫管理やセキュリティ管理を効率的に行うことができる。
同社によると、キュービックスは全国で約750台が稼働し、がん拠点病院の6割程度、国立大学法人で9割程度に導入済み。医薬品の厳格な品質管理が担保されることから、年間約70億円の廃棄ロス削減に貢献できているという。今回のキュービックスリンクは、その機能をさらに院内輸送へと拡張するものとなる。