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ケーエスケー 医薬品配送業務のDXで日立と協創開始 まず大阪支店で 25年度中に全32支店に展開

公開日時 2025/09/11 04:50
ケーエスケーと日立製作所は9月10日、先進のデジタル技術を活用した、医薬品の配送業務のDXに関する協創を開始したと発表した。日立が提供する「Hitachi Digital Solution for Logistics(以下、HDSL)」を活用して、これまで現場熟練者の経験やノウハウをもとに手作業で行っていた配送関連の業務をデジタル化するとともに、配送・作業実績のデータを一元管理することにより、ドライバーによる出荷時の検品、配送、納品の一連の業務の効率化を図る。まずケーエスケーの大阪支店で試験運用を開始。2025年度中に全32支店に展開する予定。

今回の協創では、▽倉庫内・配送業務のデータをHDSLで一元管理し、現場を見える化・最適化、▽配送計画の自動立案で、計画作成とドライバー間のルート調整の時間短縮、▽HDSLのスマホアプリの活用による倉庫内・配送業務の効率化・高度化――を目指す。

このうち現場の見える化・最適化を実現することで、管理者は作業者ごとの荷役業務の状況、配送ルートごとの走行実績、配送状況のステータス管理を総合的に把握・管理することが可能になる。これにより、得意先からの配送状況の問い合わせに迅速に対応できるほか、ドライバーへの配送指示をリアルタイムに行うことで業務効率の向上につなげる。さらに、HDSL上にドライバーの現場業務で蓄積したナレッジやノウハウを集約・共有することで、担当者ごとにばらつきがあった配送効率を改善し、配送品質の向上も図る。

配送計画の自動立案では、これまで担当者のノウハウに頼っていた配送計画の立案を、日立独自のアルゴリズムでデータ処理することにより、高速に高精度な計画を自動立案する。

◎HDSLのスマホアプリで荷合わせ検品を自動化 受領作業の効率化も

HDSLのスマホアプリの活用では、当日のコース別の配送先や配送先ごとの伝票・荷物を一覧表示し、現場では荷物のラベルやバーコードをスマホアプリでスキャンして照合することで荷合わせ検品を自動化し、業務の標準化を図る。これにより、倉庫内作業の「大幅な業務効率化を図る」としている。さらに、得意先での受領行為をカードタッチや電子サインにすることで、受領証跡をデータ化して受領管理システムに連携することで、誤受領や紛失のリスク低減も期待する。

これまでドライバーは、現場で手作業での商品の仕分けや目視での検品、得意先にて紙伝票での受領作業を行っていた。ケーエスケーは、「労働力不足の現場では業務負荷が高い状況だったが、それらの課題を解決する」としている。
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