久光製薬・第8期中計 海外売上高比率60.0%以上 医療用薬事業は海外工場の製造力強化、多国展開加速
公開日時 2026/07/13 04:50
久光製薬は7月10日、「第8期中期経営方針」を策定し、計画最終年度(2030年度)の経営目標として海外売上高比率60.0%以上を掲げた。特に医療用医薬品事業は、海外工場の製造力強化や多国展開を加速する方針。今回の中計は2027 年2月期(2026年度)から 5か年を計画期間に据えたもの。売上高成長率はCAGR 5.0%以上、営業利益率15.0%以上を経営目標に掲げた。
同社は今年1月6日の取締役会で、マネジメント・バイアウト(MBO)による株式の非公開化を決議。5月には上場廃止するなど、事業変革を進めている。同社は、MBO成立後の方向性について、医療用医薬品事業における既存製品の価値最大化と事業変革に向けた投資に注力するとしており、2030年を最終年度とする「第8期中期経営方針」では、医療用医薬品・一般用医薬品・その他事業ともにグローバルに注力する方針で、経営計画も26年2月期の海外売上比率目標の50%以上(25年2月期実績47.2%)を第8期中計の最終年度には10ポイント増の60%以上まで高める計画を盛り込んだ。
ビジネス変革の軸となる海外事業のうち、医療用医薬品事業については、海外工場の製造力強化、多国展開の加速などに取り組む方針を明示した。一方、一般用医薬品・その他事業では、サロンパスの深耕と展開国の拡大、サロンパスに次ぐ主力品を育成を掲げている。同社として、グローバルに多様化する顧客や社会ニーズに応え、持続的な成長と企業価値向上を実現したいとしている。
一方、国内事業の医療用医薬品事業は、重点領域における競争優位性の確立と既存製品の価値最大化を掲げた。一般用医薬品・その他の事業は、国内ではブランド力強化と市場プレゼンスの向上、通販事業の拡充による収益機会の創出をそれぞれ方針に据えている。研究開発では、マイクロニードル製剤の上市とグローバル展開、オープンイノベーション活用とTDDS(経皮薬物伝達システム)技術の進化を目指す。主力製品の設備増強による安定供給強化やグループ内工場の製造ライン再編にも取り組んでいくとした。