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医療貢献研究会で幕内MR(東和薬品) 医療貢献とは「地域社会で居場所のあるMRになるための活動」

公開日時 2025/05/27 04:51
企業の枠を越え現役MRでつくる医療貢献研究会(松政太郎代表・アステラス製薬)の「Premium Seminar in Osaka」が5月24日、大阪市内で開催された。活動発表を行った東和薬品の幕内光行氏(営業本部・MR)は、自身が経験した医療貢献の取り組みを紹介。日々のMR活動以外に、工場見学会の開催や、薬剤師会・行政と連携した体験型研修会、小学生向けクスリ教育活動など、様々な地域貢献活動を実施してきたと述べた。その上で幕内氏は、「これら活動は単なる製品の販売を超えて、地域社会への貢献を目指すものだった」と振り返り、「MRによる医療貢献活動とは、実は居場所のあるMRになるための活動ではないかと思う」と強調した。

◎「医療貢献”を“かたち”にする努力を続けていきたい」

幕内氏はMRが医療貢献活動を行う意義に触れ、「MR認定制度が大きく進化する2026年4月を前に、医療業界でも対面での活動がリスタートした。いまコロナ禍前の活動を振り返りつつ、その活動項目を取捨選択し、コロナ禍後のMR活動を見つめ直したいと思った」と述べ、「目指すべき“MR自身の医療貢献”を“かたち”にする努力を続けていきたい」と熱く語った。

幕内氏はこれまで経験した「医療貢献」のうち、薬剤師会や行政と連携して行った「薬剤師体験会」の事例を紹介。「薬剤師のお仕事を体験して頂くイベントとして、県薬剤師会と4か月ほどの時間をかけて準備して取り組んだ」と説明。ジェネリックメーカーの立場として、県薬剤師会や県病薬剤師会と連携し、医薬品の製造や品質に関する体験型研修会も開催していると報告した。このほかにも災害研修会や工場見学会、和歌山県立医大の薬学部での講義なども行っているとした。

◎世の中の役に立とうと頭を切り替えたら「自分が存在意義を認めてもらったような気がした」

幕内氏は医療貢献にMRが参画する意義について、「最初は行政や薬剤師会からの声掛けがあり、会社の許可をとって始めた」と明かしながらも、「このとき思ったのは、win-winでクスリを売るためにMRは存在してきたのだが、世の中ために役に立とうと頭を切り替えてやってみたら、MRとしての自分が社会から存在意義を認めてもらったような気がした」と強調し、「MRって世の中に貢献できるのだなと実感した」と心境の変化を明かしてくれた。

◎貢献の範囲も「健康事業を含めて全領域にMRが入ることで社会に役立てることができる」

「余談ですけども私の活動は営業本部内の皆に評価されているわけではありません。会社の他本部から褒めていただくことは多いですが、なかなか難しいところもあります」と吐露する場面も。ただ、一方で、「こうした取り組みは社内報に載せて社内でも共有して頂いている」と、幕内氏は会社側の理解に敬意を表しながら、「医療貢献活動を行うMRというのは、実は自分の居場所があるMRになるための活動でもあるのかなと思っている」と指摘。「MRが取り組む医療貢献の範囲も、健康事業を含めて全部の領域にMRが入り込んでいくことで、社会に対し役立てることができると思って活動している」と強調した。
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