大日本住友 パーキンソン病等治療薬ドプス OD錠の承認取得
公開日時 2011/01/19 04:01
大日本住友製薬は1月18日、ノルアドレナリン作動性神経機能改善薬「ドプスOD錠100mg」「同OD錠200mg」(一般名:ドロキシドパ)について、14日付で製造販売承認を取得したと発表した。ドプスの既存剤形はカプセルと細粒で、今回は剤形追加となる。同社によると、今回のドプスOD錠のような高含量製剤について、一定の硬度を保持しながら服薬すると速やかな崩壊性を実現することは困難で、同社は「SUITAB-MAX」という新技術を適用して実現したと説明している。薬価収載後、速やかに発売する。
同剤はパーキンソン病(Yahr重症度ステージIII)におけるすくみ足や立ちくらみの改善を効能効果に1989年に日本で発売され、2000年に「起立性低血圧を伴う血液透析患者におけるめまい・ふらつき・立ちくらみ・倦怠感・脱力感の改善」の追加承認を取得した。ドパスOD錠は、嚥下障害が伴うことが多いパーキンソン病患者や、水分制限を受けている透析患者にとって服薬しやすい薬剤となる。
ドプスには後発品が参入している。同社によると、後発品は3社から販売され、いずれもカプセル剤という。ドプスの売上高は2009年度で36億円。10年度は33億円を見込み、11年度以降もOD錠の上市などにより、売上高33億円を維持したい考え。