米アムジェン ロバート・ブラッドウェイCOOのCEO昇格を発表
公開日時 2011/12/20 04:00
米アムジェンは12月15日、ケビン・シェアラー最高経営責任者(CEO)が来年5月23日付で退任し、ロバート・ブラッドウェイ社長兼最高執行責任者(COO)がCEOに昇格するトップ人事を発表した。
アムジェンは2000年のシェアラーCEO就任以降の長期政権中に売上高は36億ドルから160億ドルへと4倍以上、内外拠点国数も17か国から50か国へと拡大し、成長路線を突き進んできた。しかし、主力製品である貧血治療薬・アラネスプ(一般名・ダルベポエチン アルファ 遺伝子組換え)の副作用問題や同じく貧血治療薬・エポジェン(一般名・エポエチンアルファ)の特許失効などにより、株価は低迷していた。
今回の人事については、現在63歳のシェアラー氏から48歳のブラッドウェイ氏への若返りにより、投資家からのイメージ浮揚を狙ったものとの指摘もある。ブラッドウェイ氏は06年にアムジェンに入社し、執行副社長に就任。07年には最高財務責任者(CFO)となり、10年から現職にあった。
なお、シャアラー現CEOは2012年5月23日の退任後は、同年末まで取締役会議長を務め、その後は議長職もブラッドウェイ氏が引き継ぐ予定。