与党大敗で霞んだ「08年度改定」の視界
公開日時 2007/08/31 00:00
OECD並みの医療費に照準7月末に行われた参院選挙の結果は、来年4月の診療報酬改定の行方を非常にわかりにくくしてしまった。3回続いた実質マイナス改定によって、医師不足問題を象徴に医療費の削減は限界に近いという見方は選挙前からあったが、それでも診療報酬はよくてゼロ改定、薬価改定の方向によってはまたまた実質マイナス改定になるとの見通しが強かった。8月半ば段階では、経済財政諮問会議も規定方針通りの結論をまとめたし、中医協への次期診療報酬改定主要項目も厚労省から示されている。同月末の08年度予算概算要求へのスケジュールは選挙結果の影響がなく進んではいるが、与党が参院選で過半数割れしていなければ、こうしたスケジュールに乗って、11月末には大方のベクトルも予想がつくはずだった。ぐらつき始めた「骨太の方針...