製薬協
公開日時 2001/12/13 23:00
第2回創薬のための産学官連携シンポジウム――創薬研究の技術移転を促進するために何をなすべきか――を開催。東京大学先端科学技術研究センターの軽部征夫教授と、関西TLO(株)の大野豊社長がTLOの現状の取り組みについて講演を行った。 軽部氏は、東大の産学連携の取り組みとして、産学連携を円滑に推進するための技術移転機関として、(株)先端技術インキュベーションセンター(CASTI)を創設し、東大内で研究開発されてた研究成果をとりまとめた上で、リクルートと代理店契約を結び市場開拓を行っていることを紹介した。「大学の先生は特許の出願書類の書き方はわからない、CASTIには法律に詳しい弁護士も、特許に詳しい弁理士もいるのでここ(CASTI)とやりとりするうちに特許性、応用性や将来に渡る市場性まで勉強できるようになった」といい、技術移転でのTLOが果たす役割を述べた。 大野氏は、大学などの研究成果を特許などに権利化して企業に移転し、企業がそれを基に新事業を創出し、特許の実施料が大学や大学研究者に還元される「知的創造サイクル」を作りだすことが重要と訴えた。