ノバルティス ファーマ
公開日時 2002/03/31 23:00
臨床試験Val-HeFTの研究者らが米国心臓学会議の学術セッションで3月19日に行った発表によると、標準的な治療薬を服用している心不全患者で、アンジオテンシン2受容体ブロッカーのバルサルタン(製品名:ディオバン)は、プラセボと比較して、ACE阻害薬を服用していない心不全患者群の死亡を33.1%、心血管イベントを44%と有意に低下させた。このデータは、最も一般的に処方されている心不全治療薬であるACE阻害薬が投与されていない患者に対するバルサルタン独自の効果を示すもの。Val-HeFTは、心不全に関して今までに実施された最大規模の研究。対象は16ヵ国302施設の5010例の患者。β遮断薬、利尿薬、ジゴキシン、ACE阻害薬などの確立した治療を受けている心不全患者に対するバルサルタンの効果を検討した。Val-HeFTでは、366例の患者がACE阻害薬を処方されていなかった。