バイエル薬品
公開日時 2002/04/25 23:00
日本人を対象とした無作為長期前向き研究で、カルシウム拮抗薬ニフェジピン持効錠の心事故発生抑制効果はACE阻害薬に匹敵することが明らかとなり、4月24日、日本循環器学会総会・学術集会で発表された。全国の354の循環器専門施設から解析対象1650例が集積され、3年間の経過観察が行われていた。3年間の観察期間中に発生した複合心事故は、ニフェジピン持効錠群14.0%、ACE阻害薬群12.9%と両群間に差はみられなかった。しかし心筋梗塞既往例でのサブ解析では、ニフェジピン持効錠群がACE阻害薬群に比べ、狭心症の発生が有意に少ないことが明らかとなった。