28日、Aii受容体拮抗剤ロサルタン（国内製品名：ニューロタン）の大規模臨床試験LIFEのサブ解析結果が、国際高血圧学会（ISH）と欧州高血圧学会の合同会議（６月23～27日、プラハ）で報告されたと発表。LIFE試験は、心血管系疾患に対する有用性が確立されたβ遮断剤アテノロールを対照薬とし、心血管系疾患による死亡・発症に対するロサルタンの効果を比較・検討したもの。　今回のサブ解析は、総症例9193例のうち糖尿病を合併している1195例を対象にした。その結果、よりリスクの高い糖尿病合併の高血圧症患者を対象にしても、ロサルタン群はアテノロール群に比べ、心血管系疾患による死亡・発症の複合リスクが24％と有意に低下。LIFE全体の解析結果と同様に、ロサルタンの心血管系疾患による死亡・発症のリスク低下効果が示された。