日本電気/日本化薬
公開日時 2002/07/15 23:00
15日発表。創薬のターゲットたんぱく質と医薬品候補物質である化合物との立体構造をベースとしたコンピュータシミュレーションによる創薬「in silico(インシリコ)創薬」システムを構築し、新規がん治療薬の探索を共同で実施していくことで7月10日合意した。 コンピュータを用いて、たんぱく質など高分子の立体的形状に基づき、多数の薬剤候補化合物について、そのたんぱく質のどの部分にどのように結合しうるのか(ドッキング予測)、その結合の強さがどの程度であるのか(アフィニティ予測)、を予測することによって、従来のin vivo、in vitroの補助として、効率的な創薬支援をするシステム。 このシステムによるゲノム創薬で、がんに特異な生体分子(標的たんぱく質)にのみ作用する医薬品候補物質を選択・設計することが可能となり、効率が高く副作用の少ない新規がん治療薬の実現を期待している。