旭化成、血管拡張剤ファスジル注射剤を独シエーリングに導出
公開日時 2002/08/19 23:00
旭化成は血管拡張剤ファスジル注射剤(製品名エリル注S)について、日本、韓国、中国、台湾を除く全世界での独占的開発・販売権をシエーリング社(ドイツ)に供与するライセンス契約を締結したと20日発表した。国内では「くも膜下出血術後の脳血管攣縮およびこれに伴う脳虚血症状の改善」の適応症で販売しており、01年度売上高は14億円。 シエーリング社は同じ適応症での臨床開発を欧米で進める。また、狭心症への効果が期待される経口剤は、海外での開発を目的に、01年にシエーリング社に導出している。旭化成は国内で、注射剤での脳血栓症急性期への適応に向けフェーズⅢを進めている。